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経営デザインシートを活用したメリット(1)ロワール
山形県米沢市で洋菓子店を営むロワール。先代からの事業承継をまじかに控え、今後の事業展開を模索する中、INPIT山形県知財総合支援窓口の支援を活用。中小企業診断士のアドバイスの元、経営デザインシートを作成。事業承継、ブランドリニューアルなど成功。そのロワールの店主、店長や支援を行った中小企業診断士のインタビューから経営デザインシートを活用するメリットをご紹介します。<令和2年度制作>
協力:(一社)日本知財学会 経営デザイン分科会
経営デザインシート外部リンク
知財総合支援窓口 知財ポータル
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ロワールを支援された中小企業診断士の五島さんによる背景ストーリー解説
ロワールさんとの出会いは、2018年7月にブランド専門家として当店を訪問したことでした。その時の同社は、日々涙に暮れ将来の希望も失っている状態でした。
なんと、これまで依頼していた弁理士の廃業に伴い更新を忘れたため、大切な商標権が消滅してしまったのです。困った同社は、INPITの山形県知財総合支援窓口に相談したものの、すでに他者が同じネーミングの商標権を取得し使用していたため再取得は難しいとの判断になり、自社のために別の商標権を取得せざるを得ない状況でした。
失ってはじめて商標権の重要性に気づいた同社は、私と出会うまでに6件の商標権を取得していましたが、その取得に関してストーリー性はない状態でした。
そこで、ブランドリニューアルに着手することになったわけです。
リブランドは経営デザインシートを活用し、本当は何がやりたいのか、どんなお店になりたいのかを明確にするところから始めました。そして、そこからバックキャストしたわけです
直接お客様にこだわりのお菓子を提供したいとの想いから東京の人気店に遜色ない店舗と品揃えとすべく、全面リニューアルを決意し、店舗・設備はもとよりロゴやパッケージまですべて刷新しました。また、製造機械導入では、山形県の地域コーディネーターと連携して経営革新計画の策定やものつくり補助金申請などをアドバイスしました。
その結果、2020年1月の店舗リニューアル後、品揃えに合わせて客層が若返り、店頭販売額が約3倍になって利益率も大幅に改善されたのです。
これは、経営デザインシートを活用することにより、単にブランド名を新しくするということだけでなく、新しい顧客に新しい価値を届ける新しいビジネスモデルへと移行するリブランドが実現できたということなのです。