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もうけの羅針盤

コア技術を異分野に展開し事業拡大へ

企業の強みコア技術・月光ドリルを異分野に展開し事業拡大を目指すビックツール。知的財産は顧客にとっても安心材料の一つ。<平成27年度制作>

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この知財の開発元

株式会社ビックツール

鳥取県西伯郡日吉津村吉津38

電話番号(0859) 27-1231

代表担当:専務取締役 新井 義一

開発ストーリー

月光ドリル

驚愕の切れ味「月光ドリル」とは

秘密は先端の形状。ドリルの先端に刃をつけ、月のような形をした大きな溝をもうけ、摩擦抵抗を減らすことで、6mm厚ステンレス版やパイプ等局面にも軽い力で穴あけができる。切削時の金属の屑は、まるで名工がカンナで板を削る時にでるカンナ屑のようだ。
月光ドリルの開発には、ビックツールの主要製品のひとつドリル研磨機開発で蓄積してきた膨大なデータやノウハウが活かされている。蓄積したデータを他の製品開発に活かし、これまでには無かった驚愕の切れ味のドリルを開発。ビックツールの技術開発力の高さを、まさに証明した製品ともいえる。

鳥取大学医学部

「コア技術」を異分野に展開し事業拡大へ

今やビックツールのコア技術となった月光ドリル。産業用のドリルとして誕生した月光ドリルが、医療の世界で羽ばたこうとしている。
月光ドリルがある番組で取り上げられた後、医療従事者からの問い合わせが多く舞い込んできた。
ビックツールの開発担当者たちは、医療用ドリルについて徹底的に調査を行う。その結果、現在使用されている医療用ドリルの問題点や不満を抱える医療従事者が多くいることが分かった。その問題点は、月光ドリルで解決することができると開発者たちは考えていた。その矢先に、鳥取大学医学部から共同研究で医療用ドリルを開発する話が舞い込んできたのだ。
医療製造業の認可も取得(医療用製品製造可能)し、製品開発を進めた。
様々な壁を乗り越えながら、医療用ドリルの開発は進みドリルの基本構造は出来上がった。
動物実験や臨床試験を行いながら、医療のため、人のためになるドリルを創りあげ【世界のスタンダードドリル=月光ドリル】にしたいと、ビックツールと鳥取大学医学部の共同研究は日々進んでいる。

知的財産権証書

知的財産権の取得で、安心・信頼・希望が!

月光ドリルは、国内だけでなく世界中の知的財産権を取得している。それは、「自社のコア技術を盗まれないため。そして、ドリルを使用する人たちや販売する人たちに安心してもらうためだ」と新井専務は話す。会社として積極的に知的財産権に力をいれる理由の一つに、過去の苦い経験がある。開発した製品の模倣品被害にあったのだ。
現在は、知的財産権を取得するのか? また、ノウハウとして管理するのか? その技術をしっかりと見極め、事業展開を見据えて方向性を決めている。
異分野への事業展開をする上で月光ドリルの知的財産権の取得は、共同研究をすすめる鳥取大学医学部から「安心して研究開発を進めることが出来ると評価してもらっている。知的財産権の取得があったからこそ、新たな技術開発という希望にも繋がった」と新井専務は話す。

ビックツール月光ドリル2