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えっ?タイルが勝手に環境を浄化?
光ではなく、温度変化で汚れを分解する世界初の触媒が開発された。建物が環境を浄化する?東京の空が、江戸時代の空に!<平成20年度制作>
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世界初の触媒
タイルには、CT触媒(電化移動型酸化還元触媒)という世界初の触媒が使われている。CT触媒は、光触媒とは違い、温度変化をエネルギーとして汚れを分解する触媒で、電子を移動させることにより、酸化反応・還元反応を行う触媒だ。CT触媒を使用したタイルの表面に接触した大気汚染物質や汚れは、暗い場所でも絶えず分解され、無害なものへと変えられていく。例えば、車の排気ガスに含まれる窒素酸化物がタイル表面に付着した場合、マイナスの電子がタイルに引き抜かれる。電子を引く酸化作用により、電子構造が変わり無害な物質に分解される。その後、タイルに移動したマイナス電子は、タイルに付着した炭化水素などに運ばれていき、電子を与える。電子たす還元作用により、電子構造が変わり、無害な物質に分解されるのだ。腸炎ビブリオ菌の一種に対する抗菌テストでも、分解されていくことが実証済みだ。
「CT触媒タイルの製造」
CTタイルの製造は、まずCT触媒をタイル表面のコーティング、釉薬に混ぜ、タイルに吹き付ける。その後、1250度以上の熱で焼き付ける。CTタイルの製造は、通常タイルの製造と工程が同じため、耐久性は高く、タイル表面もキレイに仕上がる。しかも、釉薬層がそのまま防汚層となる。釉薬に混入したCT触媒は比重が軽く、上層に集まるため、表面に付着する汚れに効果的に作用する。