開発ストーリー
かきのノロウイルス簡易迅速検査法
かきの生産出荷現場での、自主検査の充実を図り、安心・安全な生産出荷を目指し、広島県立総合技術センターが開発したのが、かきのノロウイルス簡易迅速検査法だ。カキの内蔵を取り出して遠心分離器にかけた上で、ノロウイルスの遺伝子を増やす成分を含んだ薬品と一定温度条件下で反応させていき、最終的に、白く濁れば陽性と判定される。遺伝子を効率的に増幅させる手法をうまく組み合わせることにより、この検査法が確立された。
検査法の流れ
1.かきから中腸線(内臓)を取り出す
2.中腸線を粉砕しNALC液処理によりノロウイルスの遺伝子(RNA)を抽出
3.抽出したRNAをNASBA法で1次増幅させる
4.RT-LAMP法でcDNAの形で2次増幅させる
5.白濁による(陽性)目視判定
検査時間の短縮が最大の特長
この検査で最も優れている点は、検査時間。かきの前処理を含めて検査結果がでるまでに5~6時間と劇的に早くなった。その結果も、白濁による目視判定ができるようになった。しかも、高額な検査機器が不要であるため、生産・出荷現場での自主検査が可能だ。
※NALC液:N-アセチル-L-システイン,NASBA法・RT-LAMP法:遺伝子増幅の方法
(注)検査結果の写真は、分かり易くするために色をつけています