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もうけの羅針盤

油を分解 この赤いボールが?

寒天のようなプニプニした赤いボール、一体なんだと思いますか? 実は「光合成」をしながら、油を分解したり、泥水を浄化したりすることができる驚きの力を秘めているのです。<平成20年度制作>

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開発ストーリー

光合成細菌ビーズ

光合成細菌ビーズ(油を分解する光合成細菌ビーズ)

広島国際学院大バイオ・リサイクル学科の佐々木健教授が発見したロドバクターという光合成細菌で、常温から55℃程度の高温までの排水中に含まれる油分を能率的に分解します。
このロドバクターの働きを長期間持続させるために直径1―1.5センチの寒天質の球に混ぜ込みました。それにより菌が少しずつ溶け出し、およそ2ケ月にわたって油分の分解が持続します。

どのようにして油を分解しているのか?

油は、光合成細菌が分泌するリパーゼという消化酵素により脂肪酸とグリセリンに分解されます。それを光合成細菌ロドバクターが食べることで体内に存在するβ酸化という代謝プロセスにより消化され炭酸ガスと水に分解されます。
実験によると1リットルの水に10グラム油をいれ、ビーズを5個入れた場合、4日間でおよそ90%の油が分解したという結果が得られた。

油を分解する光合成細菌ビーズ油を分解する光合成細菌ビーズ 3日後油を分解する光合成細菌ビーズ 1週間後

広島国際学院大学 工学部 バイオリサイクル学科 佐々木 健教授

どんな場所に?

(1)グリーストラップ
レストランなどの飲食店に設置が義務付けられている、汚水や油などを公共の下水に流すために浄化する浄化槽。 処理しきれない油などが固まり配管詰まりや、悪臭、衛生管理の低下につながるという問題があった。
そこにこの光合成細菌ビーズをいれ油を分解させ環境浄化をすすめる

(2)池の水質浄化
ヘドロの蓄積防止、水質浄化効果、また魚の病気予防に効果が高い。

(3)土壌改良