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新たな技術開発のシーズは!ここにあった!
画像処理技術で工業製品の製品検査や作業効率向上に貢献するシステムやアプリケーションソフトを開発する企業が、新たな分野・医療分野への進出を果たした。そのきっかけとなったのは、大学の技術移転だった。<平成24年度制作>
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大学の技術を移転し新たな分野への進出に成功
広島市中区にある株式会社イノテック。画像処理技術で工業製品検査や作業効率向上に貢献するシステムやアプリケーションソフト開発を行う企業です。1969年の創業以来、100%工業製品を手掛けてきました。
順調に売り上げを伸ばしていましたが、2008年のリーマンショックで厳しい状況を迎えました。そんな中、一本の電話(東京大学TLO)によってイノテックは新たな道へと進むことになりました。東京大学TLOから紹介を受けた技術は、変形性膝関節症の自動診断技術でした。レントゲンを読み込んでボタンを押すだけで、骨の隙間を自動的に読み取る技術で、その技術を一目見た伊藤社長は、すぐに東京大学TLOと契約を結び、アプリケーションシステムの開発に取り組みました。東京大学と共同開発の末、変形性膝関節症の支援ソフト「KOACAD」は完成。さらに、ソフトのクラウド化にも成功。現在、全国の病院に広まりつつあります。
東京大学TLOがイノテックに技術移転をもちかけたきっかけは、イノテックが大学の技術を移転し、ソフトウェアの開発に成功したという実績があったからです。
現代工業に欠かせない、製品検査や作業効率向上に貢献するシステムを構築しているイノテック。その製品のひとつ、粒子の数や寸法を計測する「QuickGrain」。照明ムラのあるサンプルでも正確に計測できるという広島工業大学の特許技術を移転し、開発したアプリケーションソフトです。