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もうけの羅針盤

知財ミックス戦略、知財を成長戦略のエンジンに!

鮮やかな赤しそふりかけ「ゆかり®」。長く愛されるこのブランドを変わらずご家庭に届けていくために三島食品が取り組んでいる【知財ミックス】戦略とは?

目次
開発ストーリー
「知財ミックス」について
関連動画

開発ストーリー

「ゆかり®」を支える独自の赤しそ開発

1970年の誕生以来、半世紀以上にわたって愛されている「ゆかり®」の美味しさの秘密は、三島食品が独自に厳選・改良した赤しそにあります。かつては香りや味のばらつきがあり、それが商品力やブランドイメージを毀損するという課題がありましたが、約20年もの歳月をかけて品種改良を行い、オリジナル品種「宝香(ほうこう)」※を開発しました。この品種は2004年に品種登録され、「育成者権」を取得することで、他社には真似できない独自の原料確保を可能にしています。

※「宝香」は存続期間が満了。現在は新たな品種「宝香4号」で育成者権を取得。

多角的な保護を行う「知財ミックス」戦略

三島食品は、単に良い原料を作るだけでなく、複数の知的財産権を組み合わせることで製品とブランドを多面的に保護しています。
育成者権: 自社開発の赤しそ品種「宝香」※の保護。
商標権: 商品名「ゆかり®」の登録はもちろん、ブランド名として**「豊香(ほうこう)®」(豊かな香りの意を込めて命名)も商標登録し、ブランド力の向上を図っています。
特許権: 赤しその加工技術に関しても特許を取得しています。
「育成者権」「商標権」「特許権」を複合的に活用し「知財ミックス」戦略を行い、三島食品は、「ゆかり®」のブランド維持、向上、戦略を図っています。

※「宝香」は存続期間が満了。現在は新たな品種「宝香4号」で育成者権を取得。

戦略が生み出したビジネスチャンス

この知財戦略によって、類似商品との差別化が明確になり、消費者からの信頼と市場での競争力を高めることに成功しました。現在では「ゆかり®」の品質と独自性が広く認められ、食品のみならずデザイン雑貨など、幅広い分野でのコラボレーション(協業)へとビジネスが拡大しています。
「知財」は単なる権利の保護に留まらず、三島食品にとって成長戦略のエンジンとなっており、「ゆかり®」を不動の「オンリーワンふりかけ」たらしめる確固たる理由となっているのです。

この事例の企業

三島食品株式会社

広島市中区南吉島二丁目1番53号

https://www.mishima.co.jp/

「知財ミックス」について

特許権、意匠権、商標権等といった知的財産権を複合的に取得し、1つの製品・サービスを多面的に保護する戦略のことを、「知財ミックス」戦略と呼びます。特許は発明、意匠はデザイン、商標は業務上の信用というように、それぞれ保護対象が異なるため、これらを有機的に組み合わせることにより、独自性や排他性が一層高まり、製品のブランド力を高めることができるというわけです。

たとえば、今回の三島食品のケースでは、特許権や商標権に加え、独自開発した品種について、種苗法に基づく育成者権も取得したことにより、原料の赤しその品質、ひいては製品「ゆかり®」の品質を高く保つことができるようになり、それにより高まった自社及び製品への評判・信用がブランドの価値向上につながりました。その結果として、広告・宣伝費をそれほどかける必要がなくなり、その費用を製品の品質向上のためにあて、その成果が更なるブランド力の向上につながるという、まさに「知財ミックス」戦略の好事例といえます。

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