エッセイ│素敵・発見!マーケティング

ごみ問題と竹害に取り組む!
しかも無農薬野菜をバルコニーで作る!

顔写真

株式会社クリエイティブ・ワイズ 代表取締役 三宅曜子

広島では以前、大規模土砂災害があり、今もその対策が重要テーマになっている。

この土砂災害の原因の一つに竹害があり、竹は定期的に整備を行う必要がある。

北広島町の企業がこの竹害対策と、年々増え続けるごみ問題を解決すべく、ユニークなコンポストを作った。

その名は「グルグルコンポストバッグ」

そのコンポストの基材には竹林整備から出る廃竹を活用し、それを収益化して竹林整備活動を支援する事を目的としている。

私はこの考え方に共感し、このコンポストを購入することにした。

これまでバケツ型のコンポストを使っていたが、毎日スコップでかき混ぜることが非常に大変なことと、臭いや湿気、カビが生えるなどが気になり、ついつい使わなくなっていた。このコンポストは非常にユニークな形でバルコニーに置いてもしゃれたイメージ、しかも二重の袋状になっていて軽い、スコップなどでかき混ぜなくても両サイドに付いている取っ手を持ってグルグルと回すだけで生ごみがきれいに撹拌され、細かなたい肥ができるのがうれしい。

このセットには二重になっているバッグスタイルの布製袋状容器と廃竹の細かなチップ、それにもみ殻の燻炭が付いている。

冬場は気温が上がりにくいが、それ以外の季節は一か月程度でたい肥ができる。

私のマンションはバルコニーが広いため、180cm×40cmの別注で作ったプランターが5基ある。このプランターも広島のプロジェクトが、廃棄されている浴槽などの資材を溶かして板状にしてカットし、支柱に差し込むスタイルで制作したもので、屋上緑化やカスケードスタイルのガーデンなどに自由なサイズで作ることができる。弊社事務所前のガーデンもこの素材で作っているが、すでに15年以上たってもびくともしない。

私もこのプロジェクトに参加していて、住宅建材や設備の廃止資材を有効活用した新たな商品づくりを長くサポートしていたため、北広島町のプロジェクトも、作られたコンポストバッグの使い勝手の良さや広島の環境整備に少しでも貢献したいという考えがとても有意義なものだと思った。

事務所前の小さなガーデンや住居のバルコニーにも化学肥料や虫よけの薬は全く使わず、コンポストでできたたい肥を中心に、広島の赤松で作られた炭と一緒に入れて花や野菜を育てているが、新たに加わったグルグルコンポストでできたたい肥はとてもきめ細かく変な臭いも全くないので、野菜にはこのたい肥をメインに使うと、野菜の成長が早く、病気にもならず、サラダとして生で食べることができる。

最近、野菜などすべての価格が高騰しているが、つまもの野菜やサラダ野菜、ハーブなどが冬だというのに今も元気に大きく育っている。

「グルグルコンポストバッグ」の使い方

これまで食品の廃棄をできるだけ少なくしたい、オーガニックで安心できるものを提供したい、又自分でも食べたいと思っていたが、今までのコンポストは上手に使いこなせなかった。

しかし、このコンポストは毎日出る食材残渣を入れて袋ごと回すだけなので、手も汚れないし、今の時期でも簡単に撹拌できるので、おっくうにならない。

5基のプランターで育てた無農薬野菜やネギ類、バジルなどのハーブ類は毎日ちぎって使っているが次々に新芽が出てきて一人だと十分に使える量がとれる。

たい肥の作り方はとても簡単。同梱されている竹チップともみ殻燻炭をコンポスト袋の中で混ぜて、その中に水を切った残渣の野菜くずや果物の皮などを入れて2重になっているファスナーを閉めてから、両サイドに付いている持ち手をもってグルグルと回すだけ。きれいに混ざり、スコップなども使わずにそのまま寝かせる。

毎日調理で出る生ごみがほとんどなくなったことも、ごみ問題解決に一役買っていると思う。しかもこのプロジェクトは、野菜や花の栽培をしない場合は、できたたい肥を買ってもらえるという活動も行っている。

広島市は週2回の生ごみ回収であるが、少なくなったごみを見て、このやり方で少しずつごみが減り、また竹害もなくなると過ごしやすくなると思った。

この新年からさらに環境問題を意識できる活動をバックアップしていきたい。

 

○北広島町サボナーズカフェ 風土プロジェクト URL https://food-project.net

 

 

※写真は、筆者撮影

マーケティングコンサルタントとして、中小企業支援及び指導、商業活性化事業、まちづくり事業等、顧客のニーズを的確に捉えた市場開発とアプローチ手法等、幅広い分野におけるマーケティング全般のアドバイスを全国各地で手掛ける。また、平成19年度より地域資源活用事業の政策審議委員、国会での参考人をはじめ、全国で地域資源を活用した事業推進、農商工連携事業、JAPANブランドプロデューサーなど幅広く活躍中。

  • 経済産業省地域中小企業サポーター
  • 同、伝統的産業工芸品産地プロデューサー
  • 中小企業基盤整備機構経営支援アドバイザー
  • 同、地域ブランドアドバイザー
  • 内閣官房 地域活性化伝道師
  • 同、クールジャパン地域プロデューサー
  • 広島県総合計画審議会委員 他

 

 

記事一覧に戻る

経済産業省 中国経済産業局 電子広報誌

ちゅうごく地域ナビ 2023年1月25日掲載

Copyright 2023 Chugoku Bureau of Economy,Trade and Industry.

ページの先頭へ戻る