エッセイ│素敵・発見!マーケティング

タイの展示会に見る、
世界から注目されているオリエンタルデザイン!

顔写真

株式会社クリエイティブ・ワイズ 代表取締役 三宅曜子

昨日(この原稿提出の前日)、タイのバンコクから帰国した。今回の目的は3年前まで、4年間タイ国政府商務省から依頼されてほぼ毎月タイに行き、様々な事業者の新商品開発や展示会のブース設営デザインなどを手掛けてきたが、昨年(2017年)、一昨年とその後の成果を見に行くことができなかったため、今年こそ、その企業がどのように成長したかをタイ最大の国際見本市に行き、彼らの活躍を確かめたかったためだ。

開催期間中、初日から3日間、終日会場に行き、サポートしてきた事業者の方達と様々な話をしたが、ほとんどの企業が多くの商品を出展し、また大きく成長していた。

今回はその様子を写真をメインにして紹介したい。


国際見本市の様子
タイ最大の国際見本市のテーマは “新しいデザイン” “エコロジー” “ナチュラル”

今、世界中でオリエンタルなデザインや手工芸的なイメージが注目されているのは今年(2018年)1月号でパリのデザイナーブランドの紹介でお伝えしたが、まさにそのデザインソースの大きな要素がタイであった。

タイは国立の工芸大学など、デザインやモノづくりに特化した大学が各地にある。

これらの大学ではいかに個性的で斬新なデザインなどを行うかだけでなく、エコロジー、使いやすさ、耐久性、リデザインができるかなど、様々な要素を勉強する。


タイの大学の学生作品

エコロジー商品の数々

今回の国際見本市は「STYLE BANGKOK OCTOBER 2018 : Asia's Premier Lifestyle Fair」で、本フェアは 「バンコク国際ファッション&皮革製品フェア(BIFF&BIL)」「バンコク国際ギフト&家庭用品フェア(BIG+BIH)」「タイ国際家具フェア(TIFF)」の3つのフェアを統合した大規模な見本市だ。タイ国内外のメーカー・輸出企業 約1,000社/2,100ブース、展示規模は47,000㎡で、世界中からバイヤーやデザイナーなどが来場していた。

今年が3回目だが、私は3年前、第1回の本展示会の会場ブースデザインまで行ったが、3年目ともなると、非常に洗練され、出展商品も、特にヨーロッパを意識したものが多く、日本のプロダクトデザイナーやこれらの商品を扱う企業も是非一度見てほしいと思う。

オリエンタルなイメージの商品が多く、日本のモノづくりも参考にしてほしい!
オリエンタルデザインの数々

昨日、深夜便で帰ってきたが、タイ航空の機内はタイ人が圧倒的に多く、彼らに聞くと日本に行って様々な刺激を受けたいという人が多くいる。来日する外国人で2番目に多いのがタイ人と言われているが、考え方や仏教国ならではのやさしさ、穏やかさなど、日本人と共通項が多い。だから私も4年間ずっとタイの様々なエリアでのアドバイスができたのだと思う。

日本と違うのは女性経営者が非常に多いということだ。嗜好品の製造メーカーは半数以上が女性経営者だ。そのため、繊細な商品が作れるのだと思う。

特に気になったのは、日本の刺し子をとても繊細にデザイン化したもので、これはタイの企業が山岳異民族に数年間にわたり、細かな部分までアドバイスをしたことで完成できたことだ。気長に指導することは重要な要素だと思う。

また、自然素材が豊富であるため、木製品や花から抽出したオーガニックの香りなど、化学的なものを使わずに作ることを長くつづけてきているため、ナチュラルな商品が多いこともポイントだ。

日本と非常に似ているところも多いタイであるが、写真を見ていただくと、どこか懐かしいけれど新しいという現代のトレンドをきっちりと掴んだ商品が多いことにお気づきになるだろう。


オーガニック&ナチュラル商品の数々

※写真は全て筆者撮影。

マーケティングコンサルタントとして、中小企業支援及び指導、商業活性化事業、まちづくり事業等、顧客のニーズを的確に捉えた市場開発とアプローチ手法等、幅広い分野におけるマーケティング全般のアドバイスを全国各地で手掛ける。また、平成19年度より地域資源活用事業の政策審議委員、国会での参考人をはじめ、全国で地域資源を活用した事業推進、農商工連携事業、JAPANブランドプロデューサーなど幅広く活躍中。

  • 経済産業省地域中小企業サポーター
  • 同、伝統的産業工芸品産地プロデューサー
  • 中小企業基盤整備機構経営支援アドバイザー
  • 同、地域ブランドアドバイザー
  • 内閣官房 地域活性化伝道師
  • 同、クールジャパン地域プロデューサー
  • 広島県総合計画審議会委員 他

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経済産業省 中国経済産業局 電子広報誌

ちゅうごく地域ナビ 2018年11月2日掲載

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