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製品安全情報

リユース品の事故

2026年4月2日
独立行政法人 製品評価技術基盤機構
中国支所 TEL:082-211-0411

NITEに集約される製品安全に関する情報

インターネットを通じて手軽に個人間の取引ができるようになったこともあり、リユース市場は年々拡大しています。使わなくなった製品をリユースし、製品をできるだけ長く大切に使用することは大事なことですが、製品にも寿命があります。故障していたり、不具合を抱えていたりする製品をリユースしてしまうと、思わぬ事故につながるおそれがあります。4 月からの新生活に向けて、使用している製品を手放したり、新たに製品を買い揃えたりする方々も増えてくる時期になります。その際、新生活の必需品を安く譲渡・入手しようと、リユース品を活用する方が多くいらっしゃるのではないかと思います。今回は、リユース品(※1)で気を付けるポイントを事故の事例と併せてご紹介します。

※1 今回ご紹介する「リユース品」は、中古品販売店で購入したもの、インターネットオークションで購入したもの、知人から譲渡されたもの、中古住宅に既設で設置されていたものなどです。これらは新古品やメーカーなどの専門業者により分解・整備・清掃された製品も含みます。


ノートパソコンのバッテリーから発火する様子

修理・改造されたエアコンの電源コードから発火する様子

【事故の現状】

NITE に通知があった製品事故情報(※2)のうち、リユース品の事故は、2020 年から2024 年までの5年間に 310 件あります。
 このうちの約9割が火災事故で、そのうち、リチウムイオン畜電池搭載製品(※3)による火災事故は 100 件あります。

※2 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品 事故を含みます。

※3 事故件数の中には、調査中の事故や原因は特定されていないがリチウムイオン蓄電池に起因した可能性があると推定される事故も含みます。

【事故事例1】

知人から譲渡された除湿機を使用中、火災警報器が鳴動したため確認すると、除湿機を焼損し、周辺を汚損する火災が発生しました。(2024 年 埼玉県 年齢不明 女性 拡大被害)

→転倒時オフスイッチの不具合により、スイッチが異常発熱し、焼損したものと考えられます。なお、除湿器はリコール製品でしたが、使用者はリコール対象であることを認識しておらず、点検・修理などは行われていませんでした。

【事故事例2】

中古住宅に既設で設置されていたエアコンを使用中、エアコンを焼損し、周辺を汚損する火災が発生しました。(2023 年 岡山県 年齢・性別不明 拡大被害)

→長期使用により経年劣化で内部部品の絶縁性能が低下したため、内部短絡が生じて焼損したものと考えられます。エアコンは 40 年以上前に設置されていたものでした。

【事故事例3】

インターネットオークションで購入した電動工具用のバッテリーを充電し保管中、バッテリーが破裂しました。(2024 年 愛知県 30 歳代 男性 製品破損)

→バッテリー内のリチウムイオン蓄電池が過充電により異常発熱し、破裂したものと考えられます。バッテリーは内部にあるすべてのリチウムイオン蓄電池の電圧が検知できない設計の「非純正バッテリー(※4)」でした。

※4 製品メーカーとは無関係の事業者から販売されているバッテリーで、製品メーカーが、そのバッテリーの設計や品質管理に一切関与していないものが「非純正バッテリー」です。純正品と見分けにくく、「互換バッテーリー」、「純正充電器対応」などと称して安価で販売されており、事故となる危険性の高いものも含まれます。

【事故事例4】

インターネットで中古品として購入したヘアドライヤーを使用中、ヘアドライヤーを焼損し、周辺を汚損する火災が発生しました。(2023 年 東京都 年齢・性別不明 拡大被害)

→電源コード本体側のプロテクター端部に過度な力が繰り返し加わったため、電源コードの芯線が断線し、スパークが生じて焼損したものと考えられます。
なお、購入時に取扱説明書はなく、電源コードがねじれていました。

【事故事例5】

知人から購入した除雪機を使用中、除雪機が焼損しました。(2023 年 北海道 50 歳代 女性 製品破損)

→除雪機の配線修理をした箇所(はんだ付け部分)で異常発熱し、内部短絡が生じて焼損したものと考えられます。除雪機は製造時から長期間経過(32 年以上)した製品で、修理履歴(いつ、誰が行ったか)は不明でした。

気を付けるポイント

○リコール製品ではないか確認する

リユース品の場合、新品購入時の所有者ではないため、メーカーからのダイレクトメールが受け取れないなど、リコール情報が届きにくくなるおそれがあります。提供側も入手側もリコール製品でないことを確認しましょう。
 NITE SAFE-Liteで、リコール情報を検索できます。ぜひご活用ください。お手持ちの製品がリコール製品だった場合は、そのまま使用せず、必ず製造・輸入事業者などが実施している無償点検や交換、改修などに応じましょう。製品が安全に使える状態でリユースしましょう。

○製造時から長期間経過していたり、不具合などがあったりしないか確認する

製造時から長期間経過した製品は、外観に異常がなくても、劣化により焼損やケガをするおそれがあります。特に、リユース品の場合、入手前の使用方法や使用期間が分からない場合があるため注意が必要です。
 提供側は、製品の製造年や使用期間の情報、不具合の有無などを提供するようにしましょう。入手側は、入手前にそれらの情報をきちんと確認しましょう。
 万一、製品に破損や変形などの外観に異常があるものや動作に不具合があるもの、異音・異臭がするものは、使用を中止し、リユースは避けましょう。

○リチウムイオン蓄電池搭載製品の場合、製品状態を特に注意して確認する

リチウムイオン蓄電池は多種多様な製品に使われています。モバイルバッテリー・スマートフォンなどのように内部に組み込まれている製品や、電動アシスト自転車・電動工具などのようにバッテリーとして取り付け及び取り外しが消費者(使用者)側で可能な製品があります。
 繰り返し充電して使用できる製品には、リチウムイオン蓄電池が使われている可能性があります。リチウムイオン蓄電池が使われているかどうか、製品本体の表示や取扱説明書を確認しましょう。「リチウムイオン」の他に、電池付近に「リチウムポリマー」「Li-ion」「Li-Po」などと記載されています。記載がない(分からない)場合は、メーカーなどに確認しましょう。
 リチウムイオン蓄電池が使われている製品の場合は、外観異常(製品に強い衝撃が与えられた可能性がある痕や劣化による膨らみなど)や不具合(異常に熱くなる、バッテリーの減りが極端に早いなど)がないかを特に確認しましょう。
 「非純正バッテリー」ではないかの確認も大切です。提供側は、非純正バッテリーの取り付けの有無を明示し、入手側はバッテリーが純正品かどうかを確認するようにしましょう。
 非純正バッテリーの使用について、使用中止などの注意喚起を行っている事業者や、非純正バッテリーの取り付け自体を禁止している事業者などもあります。もし、非純正バッテリーが取り付けられていると分かった場合は、製品本体の事業者のホームページを確認するなどして、事故が発生している製品ではないか、非純正バッテリーの取り付けが禁止されていないかを確認しましょう。
 モール事業者によっては、非純正バッテリーの出品自体を禁止しているところもあります。利用するモール事業者のガイドラインや注意喚起などをよく確認しましょう。


本体表示例

リサイクルマーク表示例
○取扱説明書を入手して使用方法や組立が良好か確認する

 提供側は、取扱説明書を提供するようにしましょう。入手側は、取扱説明書も同時に入手して使用方法や付属品を含めた組立が良好かをきちんと確認しましょう。使用方法を正しく把握していなかったり、組立が不適切だったりすることで思わぬ事故につながるおそれがあります。
 取扱説明書などを入手できなかった場合は、製品を扱っている事業者のホームページなどから取扱説明書や使用方法の情報を集め、正しい使い方を把握しましょう。不明な点があれば、事業者などに確認しましょう。
 ガス機器や電気機器の製品によっては、取り外し・取り付け作業をするために資格を要する場合があります。専門知識や資格がないまま誤った作業をしてしまうと、接続不良によるガス漏れや異常発熱など思わぬ事故につながるおそれがあります。資格を有した専門の工事業者に作業を依頼しましょう(※5)。

※5 経済産業省及び、一般社団法人日本ガス石油機器工業会(JGKA)では、ホームページで以下の注意を促しています。

一般社団法人日本ガス石油機器工業会(JGKA)(外部リンク)


取扱説明書も同時に入手して、使用方法や付属品を含めた組立が良好かをきちんと確認しましょう
例)リユース品の抱っこひも(再現イメージ)


○修理・改造された製品ではないか確認する。

消費者(使用者)自らが修理・改造した製品をリユースしないようにしましょう。修理・改造された箇所やその際にできた損傷などが動作異常を起こし、事故につながるおそれがあります。また、外観では確認しづらい製品内部などの箇所が改造されていたことによる事故も発生しています。
 もし、リユース品を使用していて、動作が不安定、異臭・異音がするなどの異常が認められた場合には、すぐに使用を中止しましょう。
 消費者(使用者)自らが製品を修理・改造しないようにしましょう。修理が必要な場合は、メーカーの相談窓口などに相談しましょう。



冷蔵庫の電源コードを消費者(使用者)自らが修理(継ぎ足し接続)して発火した様子(再現イメージ)

NITE では、2月26日に注意喚起として『 「無駄にしない」を“事故”にしない~安全なリユースのための 5 つのチェックポイント~』をプレスリリースしています。今回ご紹介した事故を含む詳しい事故の分析の他にも、リユース市場に関する資料も紹介しています
 ぜひ併せてご覧ください。

「無駄にしない」を“事故”にしない~安全なリユースのための 5 つのチェックポイント~(外部リンク)

新作動画:その他「8.リユース品 5 つのチェックポイント」(外部リンク)

製品事故収集情報

消費生活用製品の事故情報収集状況(2月8日~2月21日 受付 96件)

NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

製品名 事故状況と件数
1. モバイルバッテリー 火災など 17件
2. 石油ストーブ 火災など 6件
3. 電気やかん(電気湯沸器、ケトル) 破損など 5件
3. 電気かみそり(充電式) 破損など 5件
5. 電気冷温風器 火災など 4件
5. 電気ストーブ 火災など 4件
5. ガスふろがま 破損など 4件

最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)

最新事故情報(外部リンク)


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