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製品安全情報

3歳未満のこどもの事故

2026年2月2日
独立行政法人 製品評価技術基盤機構
中国支所 TEL:082-211-0411

NITEに集約される製品安全に関する情報

こどもの「できた!」は成長の証ですが、できるようになったことで、こどもが思わぬ被害に遭う事故が発生しています。事故を未然に防ぐために「消費生活用製品安全法等の一部を改正する法律」が 2025年12月25日から施行され、3歳未満向け玩具に対する新たな規制が始まりました。

今回は、屋内の事故から3歳未満のこどもを守るための注意喚起をします。日々の見守りに加えて、事故を防ぐポイントをよく確認し、おうちの中から危険を減らしましょう。

事故シチュエーションのイメージ図

【事故の現状】

2020年から2024年までの5年間に NITE に通知された製品事故情報(※1)では、3歳未満のこどもが被害に遭った事故は 47件発生し、そのうち約8割(38件)が屋内で発生しています。「家電の蒸気や熱湯に触れてやけどする事故」、「おもちゃでケガ・誤飲する事故」が目立っており、おうち時間が増える冬~春の時期に多い傾向があります。

※1 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故を含みます。

【事故事例1】

スチーム式の加湿機能付き空気清浄機を使用中、蒸気口でこどもが右手にやけどを負いました。(2020年 東京都 1歳男児 重傷)

蒸気に触れようとする様子(イメージ)

→スチーム式の加湿機能付き空気清浄機を運転中、親が目を離した隙に、こどもが高温になった蒸気口に触れてしまい、やけどを負ったものと考えられます。

【事故事例2】

電気ケトルを使用中、こどもが電源コードを引っ張り本体が落下し、お湯が掛かってやけどを負いました。(2022年 大阪府 1歳女児 重傷)

電源コードを引っ張ろうとする様子(イメージ)

電源コードをこどもが引っ張ったことにより、高い位置から落下した衝撃で蓋が外れて熱湯がこぼれ、やけどを負ったものと考えられます。

【事故事例3】

おもちゃをこどもが持って移動していたところ、転倒し、顔に裂傷を負いました。(2024年 東京都 2歳女児 軽傷)

おもちゃを持って移動中転倒する様子(イメージ)

→こどもが転倒した際、手に持っていた玩具に額を強く打ち付けたため、ケガを負ったものと考えられます。

【事故事例4】

こどもが破損したおもちゃの部品を複数個誤飲し、負傷しました。(2021年 静岡県 2歳女児 重傷)

破損した玩具の磁石を誤飲した患者のレントゲン写真の例(事故事例とは別の事故のものです)
出展:日本小児科学会「Injury Alert(傷害速報)」

→おもちゃ(※2)の樹脂ケースが破損し、内部の円柱形のネオジム磁石が脱落して、こどもが誤飲したものと考えられます。
※2 このおもちゃは、ネオジム磁石が内蔵された樹脂製パズルで、対象年齢は 3 歳以上でした。

気を付けるポイント

1.「家電のやけど事故」を防ぐポイント

○やけどのおそれがある製品にこどもを近づけない、安全な環境作りをする。

こどもは目につくもの、手の届くものをすぐに触ろうとします。高温の蒸気を吹き出す加湿器や熱湯を扱う電気ケトル等をこどもの手が触れる位置から離しましょう。
 「床に置く製品は周囲に柵を設置する」、「製品は電源コードも含めて高い位置に配置する」、「転倒してもお湯がこぼれにくく対策された製品の使用を検討する」等の、万一目を離した時のための安全な環境づくりが有効です。


柵を設置する

電源コードを垂らさない工夫

湯漏れ対策された製品

2.「おもちゃのケガ・誤飲事故」を防ぐポイント

○遊ぶ前に対象年齢と注意事項を確認する。

おもちゃはこどもの成長に欠かせないアイテムですが、購入前や使用前に対象の月齢や年齢を確認し、こどもの成長段階に合った製品を与えることが大切です。お下がりのおもちゃをいただく際も、必ず対象年齢を確認しましょう。また、「保護者のもとで遊ばせてください。」、「可動部の隙間に指を入れないよう注意する。」等の使用上の注意表記を確認した上で、安全な環境で遊ばせましょう。

対象年齢と注意表記を確認する様子

○鋭利な部分、外れやすい部品がないかこまめに点検する。

こどもがおもちゃでケガをしたり、おもちゃから外れた部品を飲み込んだりする事故が発生しています。日頃から、おもちゃが壊れて鋭利な箇所ができていないか、外れやすくなっている部品や電池がないかを点検しましょう。また、移動中に転倒して手に持っていたおもちゃに顔をぶつけた事故も発生しています。こどもは転倒が多いため、移動する環境ではおもちゃを持たせたままにしないよう心がけましょう。


おもちゃの部品が外れている様子

ボタン電池を手に取る様子
(参考)誤飲しやすいものを簡易的に見分ける方法
東京都のアンケート調査(※3)では、誤飲事故、ヒヤリ・ハット経験は 3歳未満のこどもに集中しています。また、3歳のこどもの口の直径はおよそ 4cm(※4)で、ほぼトイレットペーパーの芯の直径と同じ大きさ(※4)と言われています。それより小さな物は、こどもが飲み込んでしまうリスクがあることを認識しましょう。また、おもちゃの部品だけでなく、シールや紙、ペットボトルの蓋などの保護者や兄姉の持ち物まで視野を広げ、身の回りのすべての物の置き場に気を付けましょう。

4cm以下の物には特に注意が必要(※5)

小さな部品類を芯の中に通して確認する様子
○おもちゃやその部品は、こどもの手の届かない場所に保管する。

遊んだ後のおもちゃの保管場所にも注意しましょう。小さな部品や年齢に合わないおもちゃは、こどもの手の届かない高い位置や鍵のかかる場所に保管しましょう。また、兄弟姉妹のいる家庭では、年上の子のおもちゃと分けてケースに入れる等、年齢別に保管するようにしましょう。


こどもの手が届く範囲の目安の距離(※5)

高い位置に保管している様子

※3 東京都が生後 6ヶ月以上~小学校入学前の乳幼児と同居する 20歳以上の保護者を対象にしたアンケート調査です。東京都生活文化スポーツ局 令和2年度ヒヤリ・ハット調査 「誤飲等による乳幼児の危険」報告書より。 https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/anzen/hiyarihat/documents/hiyari-r2houkokusyo.pdf

※4 政府広報オンライン「赤ちゃんやこどもを誤飲・窒息事故から守る!万一のときの対処法は?」より。 https://www.gov-online.go.jp/article/202408/entry-6450.html

※5 図は、政府広報オンライン(※4)に掲載されている図を参考にして作成しています。

(参考)「乳幼児用玩具」、「乳幼児用ベッド」に対する新しい規制がはじまりました。

○乳幼児用玩具

3歳未満の乳幼児向けおもちゃを対象とした新たな規制導入により、令和7年12月25日以降に製造または輸入される乳幼児用玩具は、「技術基準への適合」や「対象年齢等の使用に関して注意を促すための文言の表示」の要件を満たすことが義務付けられます。これらの基準等を満たしたうえで、子供 PSCマークをおもちゃへ表示することが必要となります。
 ただし、規制開始以前に製造・輸入された製品は、子供PSCマークがなくても販売可能です。「子供PSCマーク」の表示がない場合は、一般社団法人日本玩具協会が「安全面に配慮して作られたおもちゃ」として発行する「STマーク」が付いているかどうかの確認も有用です。

○乳幼児用ベッド

乳幼児用ベッド自体はこれまでも消費生活用製品安全法の特別特定製品に指定されていましたが、今般の改正で子供用特定製品にも指定されました。技術基準等の内容に変更はありませんが、改正法の施行(令和7年12月25日)よりも前に製造又は輸入された乳幼児用ベッドは、従前のひし形 PSCマークの表示が必要ですが、施行日以降はひし形子供PSCマークの表示が必要となります。なお、令和9年3月24日までの間は、従前のひし形PSCマークが表示された製品も販売されます。

NITEでは、12月25日に注意喚起として『「できた!」 に潜むピンチ ~冬に増加「やけど」「おもちゃ」の事故からこどもを守る~ 』をプレスリリースしています。今回ご紹介した事故を含む詳しい発生状況のほかにも、ヒヤリ・ハット経験の調査結果もご紹介しています。併せてぜひご覧ください。

『できた!』 に潜むピンチ ~冬に増加、「やけど」「おもちゃ」の事故からこどもを守る~(外部リンク)

新作動画:玩具「1.こどもの誤飲と対策」(外部リンク)

製品事故収集情報

消費生活用製品の事故情報収集状況(12月7日~ 12月20日 受付79件))

NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

製品名 事故状況と件数
1. モバイルバッテリー 火災等 12件
2. 電動工具(バッテリーパック) 火災等 4件
2. 電気かみそり(充電式) 火災等 4件
4. ガストーチ 火災等 3件
4. 石油ストーブ(開放式) 火災等 3件
4. ノートパソコン 火災等 3件

最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)

最新事故情報(外部リンク)


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