STOP!事故の秋
2024年10月1日
中国支所 TEL:082-211-0411
NITEに集約される製品安全に関する情報
製品評価技術基盤機構(NITE)では、NITEに集約される製品安全に関する情報を製品事故の未然・再発防止の観点から、製品安全情報マガジン(PSマガジン)によってタイムリーに提供しています。
暑かった夏を忘れて、何をするにもいい季節、「秋」です。でも、事故に遭ってしまっては何もなりません。今回は名月を見つつ秋の夜長をゆっくりと過ごす「読書の秋」、さわやかな汗をかく「スポーツの秋」、そして「食欲の秋」にちなんだ製品事故を選んで注意喚起します。
【事例1】照明器具の火災事故_読書の秋
普段、机の上で使用している電気スタンドを、読書のために布団の上に載せて使用していたが、そのまま眠ってしまい、深夜に家人が布団から煙が出ていることに気付き、使用者を起こして、水をかけて消火しました。また、使用者1名が火傷を負いました。

なお、組立説明書には、「照明から20cm以内に物を置かない。これより近いと火災の危険性がある。」旨、記載がされていました。
電気スタンドを寝具の側に置かないでください。
枕元に明かりをつけたままの電気スタンドを置いていて、枕を焦がした例もあります。
【事例2】ボールの破裂による受傷事故_スポーツの秋
バランスボールで運動中、突然破裂して身体が落下し、背骨を圧迫骨折しました。

なお、取扱説明書には、「ボールの直径が指定の数値以上になるまで空気を入れない。」「先の尖った物や鋭利な物、ザラザラした物などを近づけない。」「破損、変形など異常がある場合は使用を中止する。」旨、記載されていました。
使用前に表面の傷やひびがないか、また、指定された直径を確認してください。
【事例3】ハンドブレンダーのお手入れ時の受傷事故_食欲の秋
ハンドブレンダーで調理中、刃先に野菜が引っかかったので、スイッチをオフにしていましたが、電源プラグはコンセントに差したままで、野菜を手で取り除こうとしたところ、スイッチが入り、指を負傷しました。

(再現イメージ)
なお、取扱説明書には、「電源プラグをコンセントに差し込んだ状態で、カッターの刃に手で触れない。」旨、記載されていました。
詰まった食品を取り除いたり、分解・清掃する際は、必ず電源プラグをコンセトから抜いて、刃(カッター)に直接手指で触れないでください。
照明器具の使用で気を付けるポイント
照明器具の近くに燃えやすいものを置かない。
照明器具は電球部分が発熱するため、布や紙などの可燃物をかぶせたり、可燃物の近くに置かないよう注意してください。特に電気スタンドなど卓上型照明器具は不安定な布団や座布団などの上に置かないでください。転倒して発熱部分が可燃物に接触し、発火するおそれがあります。また、高温部に触れるとやけどを負うおそれがありますので注意が必要です。
照明器具に適合した電球を使用する。
照明器具には、使用できる電球の種類(白熱電球、電球形蛍光ランプ、LED電球など)やワット数(消費電力の大きさ)が決められています。取扱説明書や表示を確認して、必ず各照明器具に適合した電球を使用してください。使用できないものを取り付けて使用すると、器具本体の過熱により周辺が過熱され、気付かないところで大きな火災となるおそれもあるため、危険です。
ボールの使用で気を付けるポイント
空気を入れ過ぎない。
空気で膨らませるトレーニング用やバレーボールなど球技用のボールは、製品によって最大空気圧が決まっています。これを超えて空気を入れ過ぎてしまうと破裂してけがをするおそれがあります。圧力計付き空気入れを使用するなどして取扱説明書に記載の最大空気圧を超えないよう注意しましょう。
また、バランスボールのようにボールの直径が指定されている場合は、家具やいすなどの寸法と比較して直径が超えないように注意してください。
傷やひびがあるなど劣化している状態で使用しない。
使用や保管に伴う劣化により、ボールの表面に傷やひびなどが生じていると、使用中や空気を入れる際に劣化部分から破裂してしまうことがあります。使用する前にボールの表面を確認して、傷やひびなどが見つかった場合には使用を中止してください。
回転する刃(カッター)をもつ調理家電の使用で気を付けるポイント
詰まった食品を取り除いたり、分解・清掃する際は、必ずコンセントから電源プラグを抜きましょう。
コンセントに電源プラグを差したまま詰まった食品を取り除こうとしたり、器具を分解・清掃したりすると、意図せずスイッチに触れて刃(カッター)が回転することで、手指を負傷するおそれがあります。分解・清掃する際は、必ずコンセントから電源プラグを抜いてから行い、ヘラを使うなど回転する刃に直接手指が触れないようにしましょう。
食品を入れ過ぎない。また、食品以外の物を入れない。
食品の詰め込み過ぎで、モーターに過大な負荷がかかり発煙する事故や、ドライアイスを入れて使用すると、大量の二酸化炭素が発生し容器が破裂する事故が発生していますので注意が必要です。
その他の事故情報も併せてご参照ください。(映像資料:リンク先で動画が視聴できますので是非ご覧下さい)
(注意喚起ミニポスター)