新生活で気をつけるべき事故
2024年4月1日
中国支所 TEL:082-211-0411
NITEに集約される製品安全に関する情報
製品評価技術基盤機構(NITE)では、NITEに集約される製品安全に関する情報を製品事故の未然・再発防止の観点から、製品安全情報マガジン(PSマガジン)によってタイムリーに提供しています。
日が長くなり、昼間の日差しに春を感じるようになりました。もうすぐ新年度が始まりますね! それに合わせて新生活を始める方も多いのではないでしょうか。特に初めて一人暮らしをされる方は製品の取り扱いに気をつけてください。
今回は新生活で気をつけるべき事故をご紹介します。
【事例1】電子レンジの事故
電子レンジを使用中、庫内から出火する事故が発生しています。庫内に食品かすなどの汚れが付着した状態で使用したため、食品かすが加熱され、炭化して焼損したものと考えられます。

→ 電子レンジの庫内はこまめに掃除を行ってください。庫内やドアに食品かすが付着したまま使用すると、炭化してスパークが発生し発火するおそれがあります。
【事例2】感電事故
アース線※1を接地していない電子レンジを使用中、使用者が左手で当該製品の上部手前側面を支え、右手でドアに触った瞬間に感電する事故が発生しています。

- ○アース線は必ずコンセントのアース端子に取り付けるようにしてください。
なお、以下の場所には絶対に取り付けないよう注意してください。
・ガス管、・水道管、・電話のアース、・避雷針 - ○アース線を取り付ける際には、アース線が付いている家電の電源プラグは抜いておく。
- ○乾いた手で取り付け作業を行う。
- ○アース線が腐食している、切れかかっているなど劣化している場合は放置しない。劣化 している場合はアース線の交換・修理を検討する。
【事例3】リコール製品の事故
中古品販売店で購入したノートパソコンを充電中、出火し周辺を焼損する事故が発生しています。
バッテリーパックに使用されているリチウムイオン電池のバッテリーセルの製造上の不具合により、電池内部で短絡が生じて異常発熱し、出火に至ったものと考えられます。
当該バッテリーパックはリコール対象でした。

リユース品の場合、新品購入時の所有者ではないため、メーカーからのお知らせメールが受け取れないなど、リコール情報が届きにくくなるおそれがあります。
リユース品を入手した際はリコール対象製品でないことを確認してください。お手持ちの製品がリコール対象製品だった場合は、そのまま使用せず、必ず製造・輸入事業者などが行う改修、回収等に応じてください。
<消費者庁のリコール情報検索サイトのご紹介>
消費者庁のリコール情報サイトにおいて、最新のリコール情報や、キーワードによるリコール情報の検索を行うことができます。さらに、「リコール情報メールサービス」に登録することでリコール情報が提供されます。
NITE AR-SHOT(ナイト アルショット)のご紹介
NITEが公開しているiPhone®向けアプリ『NITE AR-Shot』を使用することによって、製品のリコール情報をスマートフォンのカメラ機能を使って調べることができます。
NITE AR-SHOT(ナイト アルショット)公式サイト(外部リンク)