NITEに集約される製品安全に関する情報
製品評価技術基盤機構(NITE)では、NITEに集約される製品安全に関する情報を製品事故の未然・再発防止の観点から、製品安全情報マガジン(PSマガジン)によってタイムリーに提供しています。
部屋を暖かく快適にしてくれる石油ストーブ及び石油ファンヒーター(以下、石油ストーブ等)ですが、事故が毎年 11 月頃から多く発生しています。
今回は本格稼働目前となるこのタイミングに、石油ストーブ等の事故をご紹介します。
【事例1】手入れ不足による異常燃焼や堆積物への引火
石油ストーブを使用中、石油ストーブから出火して周辺を焼損し、1人が重傷を負いました。

→石油ストーブの空気取入口の下に炭化物の堆積があったほか、置台の表面に焦げつきや変色が確認されたことから、置台に堆積したほこり等によって空気の流入が阻害され、吹き返し現象※1が発生し、ほこり等に引火し燃え広がったと考えられます。
(※1)吸気不足などで炎が空気取入口から逆流して出てくる現象
<油ストーブ等のチェックポイント1>
○ほこりがたまっていたら掃除する。
石油ストーブの置台等にほこりなどが堆積すると、燃焼状態が悪くなったり、炎が逆流してストーブの下からあふれる吹き返し現象が生じてほこりに引火したりするおそれがあります。
また石油ファンヒーターも空気取込口がほこりで閉塞することで異常燃焼が生じる事故が発生しています。使用を始める前に掃除を行い、シーズン中も定期的に掃除をしてください。特に石油スト ーブの置台や、燃焼部位の近くなどにほこりがたまらないようにしてください。