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〔島根県〕

世界でおいしいチョコレート10選

出雲平野から世界へ

顔写真

上田 良美(産業技術連携課)
E-mail:ueda-yoshimi@meti.go.jp

まさか!たんぼと畑の真ん中に!オシャレなデザインの建物突然現る!


(筆者撮影:LA CHOCOLATERIE NANAIRO 工房兼事務所外観)

その正体は、「LA CHOCOLATERIE NANAIRO(ラ・ショコラトリ・ナナイロ)」という、bean to bar(ビーン トゥ バー)チョコレートの専門店です。冒頭の写真では少しわかりづらいのですが、この個性的な建物は、出雲空港からほどない距離にあって、出雲平野という、周囲には見渡す限り田んぼと畑と、築地松に囲われた民家しかない土地にあります。


みなさん初めまして。この度、島根県地域パートナーとなりました上田と申します。

今回、私が地域パートナーとして初めてみなさんにお伝えする島根県情報は、チョコが大好きであるがゆえに、今をときめくbean to barチョコレートの専門店を作ってしまった島根県出雲市の女性起業家のお話です。


みんなが大好きなチョコレート。でも、Bean to Barという言葉はご存じでしょうか。

Bean to Barとは、カカオ豆から板チョコレートまでが同じ製造者によって一貫して作られたチョコレートのことを指し、数年前に海外で発祥?し、日本国内でも人気が出ています。

カカオ豆生産地や、その生産工程、フェアトレードであることなどにこだわったものも多く、かつ、出来上がった商品もパッケージなどがデザイン性に富んだものが多いので、若い女性から流行に敏感な男性まで、この数年で世の中のチョコレート好きに注目される存在になりました。


今回私がお話を聞かせていただいたラ・ショコラトリ・ナナイロ代表 西森亜矢さんも、もともとチョコレートが大好き。ある日、西森さんはBean to Barチョコレートで有名なあるブランドのチョコレートを食べて感動し、なんとそれを自分で作ろうとされるのです。

それまで、ケーキ屋さんで修行をしたことはあったものの、製菓の専門学校に通っていたわけではない西森さんは、改めて一から独学でチョコレート作りを学び、チョコレート研究の専門家である広島大学名誉教授の佐藤氏に教えを請い、自作のチョコレートを商品化できるまでにされたのです。

そして、2015年11月、西森さんは、「ラ・ショコラトリ・ナナイロ」を立ち上げ、最初の販売先として、地元でも県内でも国内ですらなく、海外をターゲットに、英語のみのサイトを作成し、インターネットでの販売を始めます。

その後、少しずつ広がっていた海外のお客さんからの口コミで、海外のライターから取材を受け、その記事がオーストラリアのサイトに掲載され、その雑誌の中で「世界でおいしいチョコレート10選」として選ばれたことをきっかけに、その雑誌をみた日本人のお客さんが増え、いまや国内でも知る人ぞ知るBean to Barチョコレートの専門店となりました。現在は、その販売の9割が国内のお客様向けだそうです。


カカオ豆からチョコレートを作る過程は、その品質管理にとても繊細な作業が必要だそうです。そしてその繊細な作業だからこそ、一つの工程で加える少しの変化やその時の気候条件で様々な味のバリエーションを作ることができるそうで、同社ではシーズンごとに複数種類のチョコレートを製作して販売されています。


そして、同社はインターネットでの販売が主ですが、時々店頭に買いに来られるお客様もいるため、当初予定していなかった販売スペースを設けることになったのですが、それは、工房の入口から事務所までの数メートルの通路上にディスプレイと兼ねてあるもの。


(以上3枚はラ・ショコラトリ・ナナイロより提供いただいた写真)

目下の課題は、全国各地から訪れてくださるナナイロファンの方に、購入いただいたチョコレートを食べながら少しくつろいでもらえるような空間を作ったり、工房を大きくしてより多くの人に同社のチョコレートを食べてもらえるようにしたりすることだそうです。


さて、今や国内外にファンを持つBean to Barチョコレート専門店のショコラティエであり、女性起業家(オーナー)となった西森さんですが、ご自身は始めから起業家になろうとしていたわけではないと思います。


最初は好きから始めたことが、事業となり、そしてその事業を少し大きくしようとするとき、お金だけでなく、それまでよりも多くの知識や人脈もきっと必要になるのではないでしょうか。

西森さんは、時に壁にぶつかりながらも、やりたいことがたくさんありすぎる、と笑顔でおっしゃるとてもキラキラして素敵な女性起業家でした。

起業家のみなさんが、走り続けてきたけれど少し立ち止まって課題を解決したいとき、もっともっとやってみたいことが増えたとき、ぜひ行政として何か力になれたら、そう思いながら西森さんおすすめのチョコレートを口に頬張る私なのでした。


皆さんもぜひ、出雲地方にお出かけの際は、神秘的で味わい深いとってもおいしいチョコレートを目指して、出雲平野にたたずむ個性的な建物「LA CHOCOLATERIE NANAIRO(ラ・ショコラトリ・ナナイロ)」にお立ち寄りください。


ラ・ショコラトリ・ナナイロに関する写真

中国経済産業局では、起業家のみなさん(最近は特に女性起業家に焦点があたることも多いですね。)の活躍を応援しています。

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経済産業省 中国経済産業局 電子広報誌

ちゅうごく地域ナビ 2018年4月13日掲載

Copyright 2018 Chugoku Bureau of Economy,Trade and Industry.

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